こんにちは。Internet Information Services (IIS) サポートです。
今回は URL Rewrite モジュール 2.1 のインストール時の注意事項について記載します。
URL Rewrite モジュールは IIS に届いたリクエストやレスポンスに対して、リクエストのヘッダーや応答のヘッダ―を書き換えたり、HTML 応答内のタグの値を書き換える等を行うことができます。
Using URL Rewrite Module 2.0
https://docs.microsoft.com/en-us/iis/extensions/url-rewrite-module/using-url-rewrite-module-20
該当のモジュールは 1.0 -> 1.1 -> 2.0 とリリースされ、現在の最新のバージョンは 2.1 になります。
URL Rewrite v2.1
https://blogs.iis.net/iisteam/url-rewrite-v2-1
最新の URL Rewrite 2.1 モジュールは以下のサイトから Web Platform Installer 経由でダウンロードするか、もしくは、以下サイトの「Download URL Rewrite Module 2.1」からダウンロードして、インストールすることが可能です。
URL Rewrite
https://www.iis.net/downloads/microsoft/url-rewrite
なお、その際の注意点として、URL Rewrite 2.0 までは VC ランタイムのモジュールが静的にリンクされていたため、VC ランタイムのインストールが必要なかったものの、URL Rewrite 2.1 では VC ランタイムの更新を行いやすくするために動的にリンクするよう変更されたため、VC ランタイムをインストールしていただく必要があります。
Windows での汎用の C ランタイムの更新プログラム
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2999226/update-for-universal-c-runtime-in-windows
もし VC ランタイムをインストールしていない環境に URL Rewrite 2.1 をインストールすると、インストールは問題なくできるものの、IIS にアクセスした際に HTTP 503 Service Unavailable エラーが返されて IIS のアプリケーション プールが停止し、また、その付近で以下のようなイベントが記録されます (エラー コード
0000007E は ERROR_MOD_NOT_FOUND で、VC ランタイムのモジュールが見つからないために該当のエラー コードとなります)。


URL Rewrite 2.1 をインストール後に上記のような症状が見られた場合は、イベントログの記録や VC ランタイムのインストール有無をご確認ください。