みなさま、こんにちは。
日本マイクロソフト
System Center Configuration Manager サポートの金です。
本日は、System Center Configuration Manager Current Branch (以下、SCCM CB)
のサイトのアップグレードの際に表示されるSQL Server Native Client
の警告について対処方法をご紹介します。
SCCM CB 1810
以降のバージョンにサイトをアップグレードするシナリオにて、前提条件チェックを実行すると SQL Server Native Client
バージョンのチェックで警告が表示され、その結果、"前提条件チェックに合格しましたが警告が発生しました"
と表示がされることがあります。

上記の警告は、現在ご利用の SQL Server Native Client
のバージョンが、SCCM CB 1810 以降のバージョンにサイトをアップグレードするにあたり必要な前提条件でのバージョンより低いため表示されます。
そのため、現在の SQL Server Native Client
のバージョンを 11.*.7001 以降のものにアップデートしていただくことが対処方法となります。
以下に、SQL Server Native Client
のバージョンをアップグレードする手順をご案内します。
すべてのサイトサーバー上で SQL Server Native Client
のアップデートが完了後、再度、SCCM
サイトの前提条件チェックを実行し、警告がなくなったことを確認してください。
また、中央管理サイト -
プライマリサイト 等、階層の構成を持つ環境における SQL Server Native Client
のバージョンアップの順序の指定はございませんので、作業可能なサーバーからアップデートを実施してください。
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SQL Server Native Clientのアップデート手順
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※ 本作業後、アップデートを完了するために、システムの再起動が求められます。
予め、ご留意ください。
1.
以下のダウンロードサイトより、新しいバージョンの SQL Server 2012 Native Client
をダウンロードし、SCCM
サーバーのローカルの任意の場所に保存します。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=50402
2. SCCM
サーバーに管理者権限でサインインします。
3. [Windows
キー] を押下し、"ODBC"
と検索を行い、"ODBC データ ソース (64
ビット) を実行します。
4.
現在インストールされている SQL Server Native Client
のバージョンを確認します。
SQL Server 2012 Native Client のバージョンは、4桁目の数字からバージョンを示しておりますため、4桁目の数字が
7 より低い場合は、アップグレードが必要になります。

SQL Server Native Client
のバージョンは、コントロール パネルの [プログラムと機能]
からも確認することができます。
5.
任意の場所に保存した sqlncli.msi をダブルクリックし、実行します。
6.
以下のセットアップ確認のメッセージが表示されますので、[はい]
をクリックします。

7.
セットアップ ウィザードが開かれますため、[次へ]
をクリックします。

8.
ライセンス条項画面で、"同意する"
を選択し、[次へ]
をクリックします。

9. [機能の選択]
の画面で、そのまま [次へ]
をクリックします。

10. [プログラム インストールの準備完了]
の画面で、[インストール]
をクリックしますとインストールが開始されますので、しばらく待機します。

11. インストールの完了画面で、[完了]
をクリックします。
12.
再起動が求められますため、すぐに再起動する場合は、[はい]
を、手動で後で再起動する場合は、[いいえ]
をクリックします。

再起動後、再度 ODBC
やコントロール パネルから、SQL Server Native Client
のバージョンが上がったことを確認します。
以上となります。