こんにちは、tech1015 さん
フォーラムオペレータの佐伯 玲 です。
MSDN Libraryで差分バックアップに関する情報が公開されています。
差分バックアップ (SQL Server)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms175526(v=sql.110).aspx
こちらの「利点」の項目にある点が参考になると思いましたので以下へ引用させて頂きます。
・完全バックアップを作成するときと比べて、差分バックアップはきわめて短時間で作成できます。
差分バックアップでは、差分バックアップのベースとなる完全バックアップ以降に変更されたデータのみが記録されます。
そのため、データのバックアップを頻繁に作成することができ、データ損失のリスクが軽減されます。
ただし、差分バックアップを復元するには、先に差分ベースを復元しておく必要があります。
2 つのバックアップ ファイルが必要となるため、差分バックアップを復元するときは、完全バックアップを復元するときと比べて、より多くの手間と時間がかかります。
・データベースの差分バックアップは、データベースのある部分が他の部分よりも頻繁に変更される場合に特に役立ちます。
そのような場合にデータベースの差分バックアップを使用すると、完全バックアップのオーバーヘッドをかけることなく頻繁にバックアップを行うことが可能になります。
・完全復旧モデルでは、差分バックアップを使用することによって、復元する必要のあるログ バックアップの数を減らすことができます。
以上にある通り差分バックアップは常にベースとなるフルバックアップが必要です。
そのため差分バックアップはリストアの復旧手順の簡潔さよりもバックアップファイルの小容量化による保守のしやすさに比重の置かれたバックアップと呼べるのではないかと思います。
また注意点として最後にフルバックアップされてから時間がたちすぎると変更点が多すぎて差分バックアップファイルがどんどん大きくなってしまうようです。
差分バックアップをご利用される場合には短期的な差分バックアップ計画と併せて中長期的なフルバックアップ計画が必要となりそうです。
紹介させて頂いた記事にはその他にも情報が記載されておりましたのでご参照いただけましたらと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
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日本マイクロソフト株式会社 フォーラム オペレータ 佐伯 玲