発生した例外について調べてみましたか？
LinkedList に限らず、ほぼすべてのコレクションは列挙作業の途中で構成要素に変更があると、例外が発生するようになっています。 LinkedList を例にすれば、LinkedList は中身を一列に
Code Snippet
○-[A]-[B]-[C]-[D]-[E]-○
のように保持しているコレクションです。○は先端と終端です。ここで列挙を始めると、A, B, C, D, E という値が順番に手に入ります。今回、C の age が 99 になっていて削除されると仮定しましょう。
hoge = C となっている状態で、Remove(C) を実行すると、リストは
Code Snippet
○-[A]-[B]-[D]-[E]-○
○-[C]-○
になります。この状態で、次へ進もうとする・・・つまり、C の次を取り出そうとするとおかしなことになるのはわかりますね？ このような変更を感知したため、例外が発生したのです。
＃ Code Snippet の外に書いたら emoticon になって面白かった
これに対してどのように解決するかは、いくつかの方法があって、
1) 列挙を自分で行う
2) マーク＆スイープ
3) 削除可能な列挙方法を用いる
というものがすぐにあげられます。他にも方法はあるでしょう。たとえば、(1) は
Code Snippet
for (int i = 0; i < coll.Count; i++)
{
coll[i].age += 1;
if (coll[i].age >= 100)
coll.RemoveAt(i);
}
このようなループを使用することで、コレクションのもつ列挙を行わないという手があります。しかし、このコードは間違っていて、後ろからループするとか、抜けた番号をうまく処理するとか、ちゃんとした工夫が必要になってきます。LinkedList に限定すれば、ノードを追いかけることが効率的なので
Code Snippet
LinkedListNode node = hoges.First;
while (node != null)
{
CHoge hoge = node.Value;
hoge.age += 1;
if (hoge.age >= 100)
{
LinkedListNode removingNode = node;
node = node.Next;
hoges.Remove(removingNode);
}
else
{
node = node.Next
}
}
のような書き方もできるでしょうね。(2) では列挙と削除を分離するという方法です。
Code Snippet
// 列挙中は、削除の対象を覚えるのみ
LinkedList removingValues = new LinkedList();
foreach (CHoge hoge in hoges)
{
hoge.age += 1;
if (hoge.age >= 100)
removingValues.Add(hoge);
}
// 覚えておいた削除する要素を削除する
foreach (CHoge hoge in removingValues)
hoges.Remove(hoge);
といったかんじですね。 (3) に関しては LinkedList には標準的に操作として提供されていませんが、List などであれば提供されているので、
Code Snippet
hoges = new LinkedList(new List(hoges).RemoveAll(delegate(CHoge hoge)
{
hoge.age += 1;
return hoge.age >= 100;
}));
みたいな感じになりますね。このコードでは hoges が再構成されてしまうので、それが問題になる場合には多少の工夫が必要になりますし、問題にならない場合でもあまり可読性の高いコードではないですね。
