SQLServer2008R2Standardのメモリ使用量（Sqlservr.exe）が減少しない件

Question

SQLServer2008R2Standardに関する質問です。

タスクマネージャーより、メモリ使用量（Sqlservr.exe）が増加したまま減少しないといった現象が見受けられました。

KB321363を確認したところ、本現象は仕SQLServerの仕様であるといった見解が示されていました。

しかし、対象製品が SQLServer2005Standardまでとなっていたのですが、この仕様はSQLServer2008R2Standardにも言えることなのでしょうか？

Answer 1

2008でも2012でも同様です。

Answer 2

大変有難うございます。助かりました。

お客様より、

「メモリ使用量が下がらないのは、メモリーリークなのではないか？？？」

といった問合せを受けてしまい、KB321363の回答をそのままして良いものなのかどうか迷っていました。

以上、宜しくお願い致します。

Answer 3

SQL Server では、基本的には以下のような動作となります。

• SQL Server のプロセスが確保したメモリは基本的に開放しない
  # 「ページ内のメモリのロック」の権限が付与されていない場合で、他のプロセスからメモリの取得要求があった場合は、ワーキングセットのトリミングという形で、メモリをページアウトし開放することもあります。
• データのキャッシュやクエリのキャッシュをクリアした場合は、確保したメモリの中で、Free List 化することで、空き領域とする。そのため、確保したメモリのサイズについては減らない
• SQL Server のプロセスが 10GB のメモリを確保し、8GB をデータ / 2GB をクエリのキャッシュで使用していた場合に、DBCC DROPCLEANBUFFERS/DBCC FREEPROCCACHE でキャッシュをクリアした場合は、
  プロセスは 10GB のメモリを確保し、プロセス内で空き領域のメモリとして 10GB を確保した状態となる。

そのため、SQL Server でメモリ使用量が下がらないのは正常な動作となります。

実際のメモリの使用状況についてはパフォーマンスモニターの以下の項目から確認することができます。
SQL Server: Memory Manager オブジェクト
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms190924.aspx

KB321363の内容に関しては、基本的な考えについては最新の SQL Server 2014 までのバージョンを含めて共通ですので、こちらの内容は利用できるかと。

以上、ご参考になれば幸いです。

Answer 4

ご丁寧なご回答、誠に有難うございました。

是非、参考にさせて頂きます。